†解放区 牢獄†


御手にて音を...
↓CLAP

[!!CLAP!!] [捜] [編] [管]

モード: ウィンドウ:

サイズ: x (100 x 100) - (1000 x 1000)

パスワード

サムネイル
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [次の5檻]

過去ログ檻 [..310] [..320] [..330]

[383] 双色2
[作者検索]
舞台:赤頭巾 2009/6/19 (Fri.)
双色1>続

.................


ガンッ!!!

椅子が蹴り上げられそこらの物が派手に散らかる
一瞬宙を舞ったミネラルウォーター入りのグラスは結晶のように砕け散り散乱

「どこへ行くつもり!!?」

壁にかけてあった鞭を引っ掴んで表へ駆け出そうとするあの子を大声を出して止めに入る

立ち止まった彼女の顔は...久しぶりに見る形相だった



ああ

二本の犬歯がいやに目立つ




「ちょっと落ち着いて」

抑揚の無い溜息のトーンで彼女を諭す
こういう時に真っ当な理屈っぽい事を言うと逆効果だって知ってるの
だから言葉数は少なく 最低限で

歯軋りの音がここまで聞こえる
呼吸を荒げて肩を上下させている

怒りを抑えているのね。偉いわ
彼女も一時期よりは随分感情のコントロールが上手になった

比喩じゃなく
本当に瞳の色をギラギラさせた「赤頭巾」は
握り締めてた鞭を力任せに床に炸裂させた


パシンッ!!!!


はじけ飛ぶ音とほぼ同時に



ガシャーンッ!!!



背後で別の破壊音

窓ガラスが飛び散り部屋の中に雨粒のように飛び込んでくる
飛び込んできたのはガラスだけじゃない

彼女の「わんちゃん」


ざざざっという音と
重さと密度のある巨物が床を踏みしめる音がひとところでひしめく

「わんちゃん」は床に爪を立て駆け寄り
赤頭巾の背後に陣取った
こっちも鬼気迫る迫力で
全身の毛を逆立てて


...あの窓ガラス..あたしが掃除するのね..


なんて事、普段だったら思っている所だろうけど
さすがに今日に限っては頭を過ぎらない
彼女の「殺気」を隣で感じるのは久しぶりだから


「落ち着いていられない状況なのは解るけど、飛び出すよりも相手を探るのが先よ」


あえて冷たくいい放つ


ギラリ

と睨みを利かせる赤頭巾
あたしは目を逸らさずに睨み返す


...


数秒?
それとも数分かしら

どれくらい睨みあってたのかよく解らないけれど



「探るんならとっととやってくれ!!でないと待てそうにねぇ!!」



空気が震える大声と右手に持った棘鞭が裂けるような音と同時に
近くにあったテーブルを真っ二つにしたところで

あたしとあの子の睨みあいは終わった

.............
途中保存


[382] 双色:1
[作者検索]
舞台:赤頭巾 2009/5/2 (Sat.)
..少々長編予定..
________


「なんだこの悪趣味なスパムは」



久々に心が平穏な午後だった

..だったはずだった

仕事もしばらく請け負わず
日がな一日寝て起きて酒を飲んで
日が昇る頃に眠る
そういう生活が脳を蝕んであたかも平和ボケしていた頃だったから
久方ぶりに覚える胸の悪くなる感覚がいつもより色濃く感じる

夕刻の日差しがオープン前の店の分厚いカーテンを突き刺してバーカウンターにまで進入している

それに照らされるパソコンを
持ち主でもあり店主でもある「猟師」がボサボサ頭のあたしに向けている


画面にはグロテスクで趣味の悪い..悪質な動画が映っている


裸の女が血まみれで横たわる死体がしばらく写されたと思うと
途端にそれがバタバタと動き出す
手足を異様に好き勝手な方向に振るものだから
途中からそれらは取れて女はダルマ状になる

外れた手足は血まみれのまま一人で画面内を走り回り
足は最終的に女の口の中に無理やり詰め込まれる


...クソだな..


そうしている間に画面の外に出て行った腕が
何かを抱えて帰ってくる
紙切れ一枚
それをこちら側に向けて中指を立てる

紙切れには血文字でひとこと

「くたばっちまいな アバズレやろう」

そうしてまた最初のシーンに戻る
それがひたすらループしている


「アバズレ、なのに『野郎』はおかしな言葉の使い方よねぇ」

猟師がちょっとヌケたつっこみ
あたしはあきれて(メールにも猟師にも)椅子に崩れるように座り込んだ


「で、なんなんだこれは」

叩き起こされて説明も無しに黙ってこれを見せられているあたしのムシの居所は最悪だ

猟師はいつだって必要最低限の事しか言わない
しかもそれはこっちが尋ねないと、それすらも黙ったままだ
普段はそっちの方が都合がいいんだけれど、こういう場合は別だ。説明不足にも程がある


「あんた宛よ」


....
しばしの沈黙。あたしの機嫌はきっと目に見えて悪かった事だろう

このあたしにメール?誰が?何のために?そもそもあたしの居場所が誰かにバレた..?どこから..?

いっぺんに湧きすぎる疑問がうっとうしい


「誰からだ」

最も解りやすい質問から。送ってきたって事は送信者がいるはずだ

「相手方には『96』としか記載は無いわ。アドレスももう使用不能で返信も出来ないの」

暗号か。それともきまぐれの偽名か

「この悪趣味な贈り物以外には何か無いのか」

「メール本文には 『見つけに行くよ』
とだけ。あんたを探してる人、心当たりある?..恨んでる側で」

「ありすぎて困る」


いつぞやに痛めつけたレイプ犯か
それとも小競り合いで手のひらを串刺しにしちまった酔っ払いか
それとも取り逃がした狼男..これにはあんまり心当たりはねぇけど

どっちにしろあたしの隠れ家がここだとどこかで聞き出して、しかもそこへの連絡方法まで嗅ぎ付けた
只者じゃない

あたしと猟師は自分がやりたい仕事をこちらから選んで受けるスタイルだ
向こうからこちら側に依頼は出せないし、増してや潜伏先なんぞ相当の情報網を巡らないとたどり着けない(ようにしてある)

あれこれ考えているうちに 「何者だ?」 という興味が湧いてきた


「そういう所、やり手の割には随分と幼稚な内容なのが不自然ね」

首を傾げていまだに再生の続く動画を見ながら猟師が合点のいかないそぶりを見せる
確かにここまでやってくる相手の割には、内容が幼稚で独りよがりだ
イタズラでは済まされない内容ではあるが、こちら側にこれだけ手の込んだ物を寄越しておいて、この内容の薄さったら無い。ただのイタズラ。それだけ

「不特定多数への愉快犯という可能性は?」
「そっちの方が無いわ」

猟師は言い終わる前に否定した

「不特定多数ならもっと楽に手に入るアドレスを使うはずよ」

その通りだ

「しかもこいつは私宛じゃなく ”あんた”宛なの。解る?
 あたしのギルドIDをしつこく嗅ぎまわれば、どこからかボロが出て見つかるのはまぁ解るけど、私のアドレスにわざわざあんた宛で寄越したって事は」

猟師とあたしが一緒にいる事を知ってるって事だ
そもそもあたしらは滅多に一緒に仕事はしない
猟師は猟師で好きな仕事を請け
あたしはあたしで別行動
住む場所が一緒なだけ(あたしが居候なんだけど..
時にはあたしが片付けた仕事だって猟師がやったって事にして届け出る事もある

「赤頭巾」はネット上に足跡が無い存在..のはずだ

..ちょっと探せば悪い噂とクソみてぇな風評はいくらでも出てくるだろうけど
というかそもそもあたしはコンピューターが得意じゃない
いつも「凄腕」を名乗る猟師に任せっきり
自分が使う時なんてぇのは、一般人が閲覧を許可されている図書ギルドのデータベースぐらい
ハンターギルドネットには狩人しかアクセスできない決まりになってるんだけど
そこを探しても出てくるあたしの情報といったら悪い噂とクソみてぇな風評と殺しの手際ぐらいだろう

..自分で自分の事をちょっと探った時に、あまりの風評に呆れて電源をブッチしたのを覚えてる


「なんだかちょっと燃えてきたわ。少し調べさせて」


最後の西日が一筋だけ差し込むの店の看板は「CLOSE」のまま
今日はそれがひっくり返される事も無いみてぇだな。とあたしは思った


....................




「凄腕」を名乗る猟師はその冠名に相応しい仕事をこなした

得意げに語る猟師の言葉も..コンピューターに疎いあたしには具体的に何をやったのかはよく解らなかったんだけど
とにかく送信者が一般人かハンターかの区別がついたらしい

意外な事に一般人だった
IDも持ってない無名の人間

ハッカーってやつか?

狩人でも無いのにハンターギルドのあちこちに進入し
根こそぎあたしの噂を嗅ぎまわって
過去に依頼を受けた依頼者のことまでも嗅ぎまわってたらしい


なんでそこまで解るんだ?って猟師に聞こうとしたけど
どうせ理解できない単語の羅列を自慢げに長々と聞かされるのはカンベン願いたいものだったから、あえて聞かずに黙っておいた



と、突然電子音が鳴った


「またメールだわ..」

今まで開いていた画面が中断され、突如大きな動画再生ソフトが立ち上がった

「アドレスは以前とは別物だけど、「96」って書いてある..ヤツね」


あたしは猟師の真横に陣取って画面を睨みつけた


....


ザザザ..
ノイズがかった砂嵐

遠くに誰か人影が見える


音声も入っているようだが途切れ途切れだ

画面が小刻みに揺れて時たま途切れる


「...?これってライブ動画...??」

猟師が何か呟くがあたしはそれ所じゃない
画面の向こう側の相手を睨みつけるのに忙しい


しばらくして画面の揺れが収まる

ガサガサ 物音

遠くにいる人物は細身で小柄な..


....?


見覚えのある格好

頭巾 を被っている..?

見覚えのある筈だ
だってあたしがいっつもしている格好がそれだから

あたしの眉間の皺がさっきより深くなる


暗がりに黒づくめで立っているものだから
画面の向こうの人物の詳細は輪郭程度しか解らない

ノイズがかった音声が割れて響く


「..あ..みつけて..ありがと...」

途切れ途切れ

「ザザ...かずきん..ゃ...ザ...」

クソっ!イライラする!
無意識にコンピューターをぶっ叩く
それを見て猟師が慌てて「そんな事したって意味ないわよ!」って叫ぶ
送信元がナメてるからこっちのコンプを殴っても改善はしないっていう補足もオマケでついてきた



キュン!


急に画面がクリアに(っていってもノイズが入らなくなったってだけだけど)
画面奥の人物がカメラの向こう側を見て笑った..ように見え

「君と勝負がしたいんだ。赤頭巾ちゃん」

クリアになった音声が腹の立つ声質と共に腹の立つ伝言を伝えてきた

なんだこいつは..?

「君も僕に会いたいでしょ?」

こいつの声は生理的に癇に障る

「僕はね。黒がだぁいすきなんだ〜」

うわごとのように呟く一人よがりな演説は
まさに先刻のスパムそのもの。こっちの事は気にも留めないガキの遊び

「僕の名前はね。黒頭巾

うふふ..

解る?僕達似たものどうし...」

ワルツでも踊るようなステップでくるくる回りながら黒い頭巾のケープをはためかせている
気に入らねぇ...心の底から嫌悪感を感じる。なんだこいつはなんなんだ
この内側から来る吐き気にも近い嫌悪感!!

拳を握り締めて今にも殴りかかろうとしていたあたしを(無意識に!)猟師が止めに入る

ギチギチ..それでも拳は開く気配が無い


「それじゃあそろそろ時間

ヒントは沢山与えたからきっと君なら解るよね

僕は待ってるよ。7日と7時間と待ってるから..」


黒い頭巾が画面の視野外に歩いていく
...


「まってるから」


ベタッ!


画面に何かが張り付いた

5方向に伸びている長い部分と平たい部分で出来ている
その先端は鋭く尖った....

これは..




がキリキリとレンズを引っ掻いて


手のひら

から伸びる黒い毛だけが画面を撫でて.......




ブツン!!

そこで画面は砂嵐。接続終了





黒い爪と長い毛を


「腕と手のひら」だ
と認識した瞬間


あたしの心臓が



どくん



と大きく脈うった


....................

to be continued

[381] 黒頭巾
[作者検索] *アップロード画像


舞台:赤頭巾 2009/4/18 (Sat.)
:黒頭巾

黒の血族の娼年
幼い頃から種を植え付けた男を憎む母親に虐待されて育ったため、女というものに恐怖を抱いている。日常的な会話等には問題なく対応でるのだが、「女」というものに性的な衝動を感じる事が出来ない。
娼年としては男の客を取るが、女達からは耽美な容姿のために愛玩されている

男色傾向。耽美主義。少女趣味。女装趣味

幼い頃のトラウマにより女に畏怖を感じてはいるが、深層では恐れる反面憧れや嫉妬、それに反し「母親に愛されたかった」という想いも強い
そのため同化願望も有し、少女的な物を愛し女装趣味も持つ

女である「赤頭巾」にも一種の羨望や嫉妬を持っているので、彼女に似せた頭巾を被り「黒頭巾」を名乗る際には服装もより少女的な物で着飾る


世間知らずで自らの知っている範囲内の事情で世界は出来ていると思っている
物事の良し悪しの判断力に乏しい。一度思い込むと狂信的な思考を巡らせる

自らの「力」に誇りを持っており、大きな存在からの贈り物だと思っている

髪は銀髪の巻き毛
瞳の色は青だが時に赤く輝く

[Sponsored Link]

[380] ク ロ
[作者検索]
舞台:赤頭巾 2009/4/9 (Thurs.)
...........

ママはぼくのことがきらいなんだ


ぼくはママの事が好きだけど

ママはそうじゃない

ぼくはママに好かれたいのに

ママはそうじゃない



..................



ママが死んだ

病気だった

ママの最後の言葉は


「お前の中にあいつが見える..!」

だった


その後ママは悲鳴を上げて死んだ

僕は最後までママに好かれる事は無かった..


..................


ママが死んでから

僕は街へ出た

ママは僕が家から出ることを禁止していたから
外の世界がどういうものかってあまり知らなかったんだ

街は大きくて沢山の人が居た

色んな人がいるっていう事だって初めて知った

最初は知らない人から食べ物を恵んでもらって
道端で寒さに震えながら眠った


そのうちに食べ物の代わりに仕事をくれる人と出会うようになった

色んな事を頼む大人のいう事を聞いていくうちに
僕は少し大きくなった


女の人達は僕に優しくしてくれたけど

どうしても女の人を好きになれなかった

僕をはたくママの形相を思い出してしまって

どうにも女の「お客さん」の期待を裏切ってばかりだった


僕は男の「お客さん」の相手ばかりした

僕は男の人が好きになった

男の人は少し乱暴だけど

女の人よりはいい

女の人は怖い

女の人はママだ

ママは僕が嫌い

だから傍にはいられない...



.....................




ある日突然

僕の目の前に神様が現れた




ひとめ見て想った

なんて..美しいんだろう!!!




僕は生まれて初めて感動するという感覚を知ったんだ


最初神様は「お客さん」のフリをして現れた

狭い空間
外からは何ひとつ見えない仕掛けのお部屋

そこが僕のお城だ

シーツとクッションと狭い水場しか無い僕のお城



神様は最初「人間の形」をしていた

怖いお客さんを見たって震える事の無かった体がゾクゾク震えた..

カッコイイな..って




神様は僕の体の匂いを嗅ぎまわり


そうしてその後
僕をつまらない日常から解放する神託を与えて下さった



ああ!

なんという光栄!!

美しい貴方!!





神様の本当の形は人間とは違う形だった





神託の後に一言


「俺が憎いか?ぐっぐっぐ」


とんでもない!!
僕の神様!

貴方の為なら僕はなんでも致します!!


床に平伏して神様に信仰を示した
不機嫌そうな顔をした神様は


「..てめぇのような性病の温床なんぞこっちから願い下げだ」


そう言ってつまらなそうに出て行った



僕の人生はこの時の神様の神託によって変わったんだ




....................





それからしばらくは自分の中にあったムズムズする感覚を
上手く表に出す訓練を重ねた


最初は失敗ばかりだった

痛いばっかりで上手に表に出てこない


それでも僕の腕から神様とソックリな

漆黒のビロウドが伸びた時には

嬉しくて嬉しくて夜空の月に吠えた



...............




神様が嫌っていたあの仕事を止めてからも

つきまとう男や女がいた

「もう一度」「もう一度」しつこいったら無い


僕は思った



じゃあ消しちゃえばいい


今の僕にはそれが出来る




...初めての人殺しだった



両腕の漆黒に張り付く紅は
ゾクゾクするぐらい美しかった...



あまりの高揚感に


僕はそのまま死体の上で自慰をした


この奥から湧き上がってくる衝動は

きっと神様からの贈り物だ


ああ すっごく心地いい...!



僕の中の

黒い血が

音を立てて流れているのを感じる



ああ

神様....っ!!!



ぼくの...!

ぼく..のっ..!!!




..っ




..............



そこで初めて自分が何者なのかを知った


今までの僕の形はいわば 「さなぎ」 で

これが本当の僕の姿



黒いビロウドに覆われる僕




黒い神様の子供




神様が与えて下さった神託そのままに..

そう

僕は神の子..




................



ある日突然僕の元に神様が舞い戻ってきた


二度と会えないんだって思っていたから
驚きと感動と感謝の気持ちで一杯になった

すぐに頭を地面にまで擦り付けて信仰を示した


神様はそんな僕の事を御足で踏みつけて下さった


「てめぇどうやら最近人間をヤってるんだってな。予想外にいい育ちをしてるみてぇじゃねぇか」


ぐりぐり


ああ!僕の神様!


僕の下の方は何時の間にか はしたなく膨らんでいる


「おいクソガキ聞いてっか。俺様ぁ〜よぅ ホントはてめぇをブッ殺すつもりで来たんだがな ヤメだ」

足先で僕の顎を蹴り上げて上を向かせる
神様のお顔と目が合った..

「ちぃとばかし面白い事を思いついたぞ..グッグッグ」


押し付けられたのは一枚の写真


「そいつを見つけて殺してみな」

試すように仰った
できるもんならやってみな
そういう含み

色が剥げかけている写真には見知らぬ女の子が写ってる




赤い 頭巾の 女の子




これは..どなたですか..?




神様からの神託だったら何だってやるつもりだったし
相手が誰かなんて実はどうでもよかったんだけど
神様が言ってた「面白いこと」っていうのが気になってた
それってなんなんだろう?っていう ね






「てめぇの キョーダイさ

アネキに当たるのか?グググ..」







姉弟!!!

同じ神様の子供!!

まさかそんな子がいたなんて!

ああでも神様だもん。力を分け与えた人が他にいたっておかしくない

なーんだ

姉さんか〜


神様が殺せって言ってるならきっと悪い奴なんだな



写真に見入っていた僕を見て神様は


「てめぇのアネキはお前と違って

授かった力に感謝しねぇのさ


俺の力が憎くて仕方ないんだってよ!グッグッグ!」


時々こみ上げる笑いを堪えきれない神様



「ググ...っくっく..


クソガキ てめぇは違ぇよなぁ〜?」



ああ..っ

神様のザラザラした舌が僕のほっぺたを這い回ってる...!!


じゅるっ


傷を舐める犬のように僕を舐めた神様の笑顔は.....


卑怯だ....


なんて思うくらい...美しくて...

鳥肌が戻らない....


神様は僕が神様のためならなんでもするって解ってるんだ...



「じゃ。そゆことで。てめぇも 人生の目標 ってのが出来たとでも思ってヤってみな」


惚けたままの僕を

赤く光る目が追って

神様はそのまま闇に融けた...




..................



僕は神様の神託に従うために

赤い頭巾の姉さんを調べてみた

誰でも使えるっていう図書館のコンピューターで検索したらすぐ出てきた

良い噂は 殺しの手際について

だけ

あとはロクな噂が書いてない


でもどこに行ったら会えるのかはいくら調べても全然解らなかった

神様は僕が姉さんを殺す事を期待してくれている

神様の期待に応えたい!


毎日赤い頭巾の写真を見て過ごした

姉さんが赤なら....

姉さんが赤なら.......





黒を信仰する僕は...........







そう思って黒いフードを被ってみた




さしずめ黒頭巾






闇に融ける神様みたい!!!




とっても気に入った




僕はこれから黒頭巾を名乗る事にしよう



黒の神様の子供


黒の一族の


黒頭巾





神様を愛してない姉さんよりきっと僕の信仰が勝つんだ


何より成し遂げたらきっと神様が褒めてくれる



「さなぎ」だった僕はお終い

僕はこれからは黒頭巾






黒の一族


黒頭巾!





絶対見つけるよ赤頭巾!

黒が赤を見つけるよ!



そうして黒が勝つんだ

そうしたら神様はきっと僕を褒めて下さる



僕は黒頭巾


赤を殺す 黒頭巾!



[379]
[作者検索] *アップロード画像


word:アリス 2009/4/5 (Sun.)

其レでモ

オ前「達」ハ

其レを

「幸セ」と呼ブのカ?


[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [次の5檻]

[!!CLAP!!] [捜] [編] [管]

[お絵かき掲示板のレンタルはこちらから]



OekakiBBS ver.2.83 (C)OekakiBBS.com, All rights reserved.