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瑞原唯子
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2008/4/23 (Wed.) 02:49:45
恋愛ファンタジー小説「ピンクローズ - Pink Rose -」 第3話・家庭教師
サイファは天才的に頭が良く、 強い魔導力を持っているが、 教師を追いつめて辞めさせるような 生意気な少年だった。 家庭教師を引き受けたラウルは、 言うことをきかせるために一計を案じる。
------------------- 「ねえ、教えてよ。家庭教師なんだから、教えるのが仕事じゃない?」 サイファは人なつこい笑顔で、催促するように大きな手を引いた。 ラウルは腕を取られたまま、険しい顔で睨みつけて言う。 「その前におまえの力を見せてみろ」 サイファはにっこりと笑った。 「わかった。じゃあ、地下へ行こう。稽古場があるんだ」 「ここでだ」 ラウルは低い声でそう言うと、サイファの手を払いのけ、椅子から立ち上がった。そして、短く呪文を唱えると、部屋の内壁に沿うように、青白く光る結界を張った。魔導も物体も遮断する強力なものである。 「私をここから一歩でも動かしてみろ。手段は問わない」 サイファは肘掛けに右手を置き、ラウルの横顔をじっと見つめた。そのままゆっくりと顎を引くと、ニッと口の端を上げる。 「面白いよ、それ」 その静かな声には、挑みかけるような色が含まれていた。 -------------------
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